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猫の腎臓病(慢性腎不全)を予防したい!発症原因や食事方法について解説

腎臓病は猫がなりやすい病気の1つです。

血液中の老廃物を尿として排出したり、体内の水分量や栄養素のバランスを調整したりする腎臓は、人間だけでなく猫にとっても重要な器官のため、病気にならないよう注意が必要です。

ただ、注意するといっても何をどうすればいいのか、具体的に知っておきたいですよね。

この記事では、腎臓病という猫の病気の概要をはじめとして、腎臓病を発症してしまう原因や起こりうる症状・兆候について紹介していきます。

また、腎臓病の予防対策として、食事方法や栄養管理のノウハウも紹介するので、愛猫の健康を守るためにもぜひご覧ください!

この記事では以下のことがわかります

  1. 猫の腎臓病について
  2. 猫が腎臓病の原因
  3. 猫の腎臓病の症状
  4. 猫の腎臓病を予防するための食事方法

猫の腎臓病(慢性腎不全)とはどんな病気なの?

猫の腎臓病(慢性腎不全)とはどんな病気なの?

猫の腎臓病とは、一般的なものが「慢性腎不全」です。(ここでは腎臓病=慢性腎不全として説明しています)腎臓病は腎臓機能が低下すると命に関わることもあるので特に注意したい病気です。

腎臓病になる仕組み

腎臓には、血液をろ過して老廃物を取り除き、尿として排出する「ネフロン」という組織があります。健康な猫には腎臓1つにつき約20万個のネフロンが存在しますが、ネフロンは再生されないので、一度壊れたら二度ともとには戻りません。

何らかの原因で一部のネフロンが壊れてしまった場合、残ったネフロンで補って腎臓機能を維持しようと働きます。しかし、この働きによって、残ったネフロンに大きな負担がかかってしまうため、さらにネフロンが壊れやすくなるのです。

このようにネフロンが少しずつ減少していくと、腎臓機能も徐々に低下してしまい、結果として慢性腎不全を発症します。慢性腎不全が判明する段階は猫によって異なりますが、腎臓機能の70~75%を喪失すると深刻な症状が現れるといわれています。

もちろん、これより早い段階で症状が現れる可能性もあるため、注意が必要です。

15歳以上の猫の3頭に1頭がかかる病気

腎臓病は15歳以上の猫のうち3~5割、3頭に1頭が腎臓病を患っているといわれています。

愛猫に慢性腎不全の疑いがあるかどうかは、尿検査や血液検査で調べることができます。

特に愛猫が7歳以上の高齢である場合は、少なくとも年一回は検査を受けて、腎臓病の兆候が出ていないか早めにチェックしましょう!

猫が腎臓病(慢性腎不全)になる原因とは?

猫が腎臓病(慢性腎不全)になる原因とは?

猫は腎臓病(慢性腎不全)になりやすい動物ですが、実はその詳しい原因は解明されていません。ただし、腎臓病のリスクを高める要因として挙げられているものはあります。

愛猫の腎臓病を予防するためにも、以下で紹介する内容をきちんと押さえておきましょう!

加齢

猫も他の動物と同じく、年齢を重ねるとさまざまな病気にかかるので、腎臓病の原因としても一番可能性が高いと考えられています。

腎臓は一度ダメージを受けると、回復させるのが難しい器官です。

腎臓機能は7歳頃から低下しやすい傾向にあるので、もし愛猫がその年齢に達しているなら、ぜひ検査を受けてみてくださいね!

食事

猫の食事内容によっても、腎臓病の発症リスクが高まるといわれています。

加齢によって腎臓の機能が低下してくるシニアの猫は、リンやナトリウム、タンパク質といった栄養素の量に気を付けましょう。腎臓に負担がかかりにくい食事を選ぶことが腎臓病予防につながります。

また、猫は人間よりもナトリウム(塩分)による血圧上昇が起こりにくいといわれていますが、人間の食べ物は総じて塩分量が多いので、愛猫が誤って食べないように注意しましょう。

体質

先述のとおり、猫の腎臓1つにつき約20万個のネフロンが存在しますが、人間の200万個、犬の40万個と比べると少ない数だといえます。ネフロンは一度壊れたら二度と再生されないので、ネフロンを減らさないことが腎臓を守ることにつながります。

また、猫の祖先とされる動物はもともと砂漠で生活していたため、猫は尿を濃縮して排泄することで、少ない水分でも活動できる体質になっています。

この体質により腎臓に負担がかかりやすいという説も提唱されていますが、あくまで推論に過ぎないため、知識として覚えておきましょう◎

急性腎不全の可能性も考えよう猫の腎臓病の多くは慢性腎不全ですが、腎臓機能が急激に低下する「急性腎不全」を発症することもあります。急性腎不全を発症する原因については、以下のようなものが考えられます。

 

  1. 外傷による大量出血や腎臓損傷
  2. 細菌感染による腎盂腎炎
  3. 毒物摂取による腎臓障害
  4. 腫瘍や結石による尿路閉塞
  5. ショックや脱水、心疾患などによる腎臓の虚血
  6. 免疫介在性疾患による糸球体腎炎

急性腎不全は命を落としかねない危険な病気なので、後述する症状や兆候が出ているときは早急に動物病院へ行きましょう!

猫の腎臓病の症状

猫の腎臓病の症状

猫が腎臓病になっている場合、以下のような症状や兆候が出てきます。ここでは慢性腎不全と急性腎不全の症状について紹介していきます。

慢性腎不全

  1. 食欲が落ちている
  2. 水を飲む量や回数が増えている
  3. 薄い色の尿をすることが多い
  4. 嘔吐をすることが多い
  5. 便秘気味になっている
  6. 体重が減っている
  7. 毛艶が悪くなっている
  8. 動きが鈍く、じっとしていることが多い

急性腎不全

  1. いきなりぐったりする
  2. いきなり嘔吐する
  3. 呼吸が荒い
  4. 排尿しない
  5. 意識が低下している

上記はあくまで一例ですが、もし心当たりがあれば早めにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

特に急性腎不全は、たった数時間で急激に悪化する可能性もあるため、すぐにでも治療が必要です!

腎臓病の予防に大切なのは食事内容と栄養管理

腎臓病の予防に大切なのは食事内容と栄養管理

愛猫の腎臓病を予防するためには、日頃から食事や栄養に気を配ることが大切です。
そこで、食事方法や栄養管理に関するノウハウについて紹介していきます!

良質なたんぱく質を摂取する

腎臓病の療養食を選ぶにあたって、腎臓に負担をかけないようにするために「たんぱく質制限」を重視されている方が多いようです。

しかし、高齢の猫は若い猫よりもエネルギー量が求められます。必要以上にたんぱく質を制限することは筋量の低下や栄養不足につながり、逆効果になりかねません。

ですから、たんぱく質をただ制限するのではなく必要な栄養素がしっかり摂れる「良質なたんぱく質」を摂取することが大切です。たんぱく質の品質や食事そのものの材料の品質を考えて、カラダに良いご飯を選んであげることが予防対策として役立つでしょう!

 

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愛猫が水分をたくさんとれるように工夫する

また、腎臓への負担を軽くするためには、日頃から水分をたくさん取ることも有効です。缶詰やレトルトパウチなどのウェットフードを与えると、ドライフードより水分摂取量が増えるので、ご飯をそちらに変えてみてもよいでしょう。

ただし、健康なうちから食事での予防を考えるなら、高たんぱく質のドライフードもおすすめです。日常的に飲水量を増やせるので、水分を多く摂取させることができますよ♪

栄養バランスのとれた食事を心がける

栄養バランスのとれた食生活を送っていても、腎臓病になる可能性はありますが、発症リスクを抑えることはできます。また、健康的な生活を送ることを踏まえても、やはり栄養バランスの管理は大切です。

猫は生きていくためのエネルギー源として、たんぱく質を多く必要とする動物です。その一方で穀物などの炭水化物の消化は苦手です。どちらも必要な栄養素なので、両方のバランスがとれている食事が望ましいです。

フードを選びに迷った際は「総合栄養食」という表記があるものを選びましょう!

「総合栄養食」と表記のあるフードはペットフード公正取引協議会による基準が満たされており、そのフードと水だけで、猫の健康維持ができる栄養バランスのとれたフードになります。

 

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まとめ

猫は腎臓病(慢性腎不全)になりやすい動物ですが、今のところ明確な原因はわかっていません。しかし、腎臓病を引き起こすであろう要因はいくつかあるため、それらを参考に食生活の改善や栄養管理に取り組むことで、若い時期からシニア期まで健康を維持することが期待できます。

また、愛猫が腎臓病になっている場合は何らかの症状や兆候が現われるので、それを見逃さないことも重要です。日頃から愛猫の様子を小まめにチェックして、異常を感じたら早めにかかりつけの動物病院で受診しましょう!

主な症状・お悩み
  1. 猫が吐く
  2. 猫が食べない
  3. 猫の腎臓病

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