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愛犬が足を浮かせるのはなぜ?痛がっている原因は?対処方法も解説

愛犬の歩き方がいつもと違ったり、片足を地面から浮かせたままにしていたりする場合、足の痛みを感じている可能性があります。昨日まで元気に走り回っていた愛犬の足取りが急に重くなると、飼い主さんも心配になってきますよね。

この記事では、愛犬が足を痛がっているときに考えられる原因を、複数の観点から詳しく解説していきます。さらに、歩き方で注意すべきポイントや、足を痛がっている愛犬への適切な対処方法も紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね!

この記事では以下のことがわかります

  1. 愛犬が足を痛がっている原因
  2. 病気のサインと病院にいく目安
  3. 愛犬が足を痛がっているときの対処方法

愛犬が足を痛がっている!考えられる原因は?

愛犬が足を痛がっている!考えられる原因は?

愛犬が足を浮かせて痛がっているような様子を見せる場合、さまざまな原因が考えられます。出血や腫れなど見た目でわかる異常がなくても、足の痛みは起こりうるため、飼い主さんだと判断がつかないケースもあるかもしれません。

しかし、些細な変化を見つけたり、適切な対処を行なったりするためには、おもな原因を知っておくことが大切です!

ケガや骨折などの外からの原因

愛犬が足を痛がっているとき、飼い主さんにまず確認して欲しいのが外傷の有無です。

まずは以下を確認してみましょう。

  1. 足にトゲや異物が刺さっていないか
  2. 切り傷や擦り傷がないか
  3. パッド(肉球)の火傷はないか

夏場はパッド(肉球)の火傷にも注意です。特に猛烈な暑さで熱せられたアスファルトはとても危険なので、日中の散歩を避けるなど対策する必要があります。

一方、同じ外からの原因でもわかりづらいものが「骨折」です。

犬は骨折しても大きなリアクションをとらないケースがあるので、飼い主さんは軽いケガと勘違いしてしまう可能性があります。

特に以下のように足がすらっと細長い犬種の場合、骨も同様に細くなっているため、比較的骨折しやすいといわれています。

骨折しやすい犬種

  1. イタリアングレーハウンド
  2. ミニチュアピンシャー
  3. ティーカッププードル
  4. パピヨン
  5. チワワ

ソファやベッドの上など、人間にはなんてことのない高さから飛び降りた場合でも、愛犬は骨折する可能性があるので、日頃から注意を払っておきましょう!

骨や関節などの内側からの病気による原因

外傷だけではなく、身体の内側で起こる骨や関節の病気でも足の痛みは起こります。

犬種や年齢によって発症する病気も変わってくるので、それぞれカテゴリ別(小型犬、中・大型犬、シニア犬)にまとめました。

小型犬は膝蓋骨脱臼に注意

小型犬で特によく見られる病気は「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」です。

犬の膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)の状態

その名のとおり、膝蓋骨(膝のお皿)が外れやすい状態になり、外れるたびに関節の軟骨部分が刺激されるため、やがて炎症を引き起こしてしまいます。その結果、足を痛がる様子を見せたり、足を引きずって歩いたりしてしまうのです。

この状態を長期間放置すると、衝撃吸収と膝関節を安定化させる役割を担う 膝の「半月板」を損傷したり、関節を安定に保つ役割を持つ「前十字靭帯」の断裂が起こったりします。

また、1歳以下の子犬の場合、はっきりとした原因は不明ですが、太ももの骨(大腿骨)の根本が壊死してしまう「レッグ・ペルテス病」を発症するケースもあります。

中・大型犬は股関節形成不全に注意

中・大型犬の場合、股関節が正常に発育しない「股関節形成不全」という病気が多く見られます。

股関節形成不全は遺伝や栄養・環境による影響が原因といわれており、骨と関節の軟骨がぶつかり合って炎症が起こるため、足の痛みへとつながるのです。足先ではなく根元の問題なので、足を引きずったり、痛いほうの足をかばって歩いたりする様子が見られます。

また、体重による運動の負荷が大きい犬の場合、「前十字靭帯」の断裂なども起こる可能性が高いです。

シニア犬は変形性骨関節症に注意

シニア犬でよく見られる病気は「変形性骨関節症」です。

身体の大きさによらず、老化によって関節の炎症が起こり、足の痛みを引き起こします。症状が出にくいケースもあり、単に元気がないように見えたり、加齢で大人しくなったように思えたりするなど、なかなか愛犬の異常に気付けないこともあるため、注意が必要です。

なお、この変形性骨関節症は、シニア犬でなくとも、膝蓋骨脱臼や股関節形成不全に続いて発症する場合もあります。

その他の原因

その他の原因としては、

  1. 指の間の皮膚が炎症を起こす「趾間皮膚炎(しかんひふえん)」
  2. 神経症状が生じる「椎間板ヘルニア」
  3. 足の骨や関節にできる悪性のがん(腫瘍)「骨肉腫」「組織球 性肉腫」

も考えられます。

椎間板ヘルニアの場合、足を痛がるというよりは背中を痛がって丸めたり、足を引きずって歩いたりするケースもあります。

こんな歩き方は病気のサイン!病院にいく目安

こんな歩き方は病気のサイン!病院にいく目安

愛犬の歩き方がおかしい、どこか不自然に感じられるときは、足を痛がっているのかもしれないと疑いましょう!

注意すべき犬の歩き方

  1. 4本足で歩けていない
  2. 止まったときだけ足を浮かせている
  3. 足を引きずっている
  4. 足が震えている
  5. 階段や段差を上ることを嫌がる
  6. 歩いているときにふらつく
  7. 立ち上がりに時間がかかる
  8. 散歩を嫌がる

このような様子が見られるときは安易に判断せず、かかりつけの獣医師さんに相談することをおすすめします!

例えば、片足をかばうように歩いている場合、関節炎や椎間板ヘルニアといった病気が考えられます。歩いているうちに頭が下がれば後足、頭を上下に大きく振っていれば前足に異常があるかもしれません。

また、スキップするように歩いているときは、膝蓋骨脱臼を起こしている可能性が高いです。症状が軽い場合、いつものように歩くことも多いですが、膝蓋骨脱臼をきっかけに十字靭帯の断裂が起こると、足を浮かせたまま下ろせない状態になる可能性もあります。

不自然な歩き方は病気のサインともいえるため、飼い主さんが注意深く観察してあげることが大切です。

動物病院へ行く前のポイント動物病院へ行くと愛犬が緊張で痛みを忘れて、症状が出ないケースもあるので、事前にスマートフォンなどで症状が出ているときの動画を撮影しておくと、診断もスムーズに進みますよ♪

愛犬が足を痛がっているときの対処方法

愛犬が足を痛がっているときの対処方法

愛犬が足を痛がっている場合は早めにかかりつけの獣医師さんに診察してもらいましょう。ここでは病院に行く以外で飼い主さんが取り組むべき対処方法について解説していきます!

静かな環境を作ってあげる

ストレスを取り除くために、静かに過ごせる環境を作ってあげる必要があります。

歩き方がおかしかったり、足を引きずったりしている場合、愛犬は痛みに加えてストレスを感じている可能性が高いです。

特に犬は聴力がとても優れているため、騒がしい環境に囲まれていると、ストレスも溜まりがちです。ストレスを抱えた犬は落ち着きがなくなるので、安静に過ごすという目的も果たせなくなってしまいます。愛犬の目線で、環境を整えてあげましょう!

家具の設置や床材に配慮をする

犬はソファやベッドから飛び降りて負傷するケースも多いです。

例えば、

  1. 犬用のステップを設置する
  2. 家具自体の高さを低くする
  3. 滑り防止にカーペットを敷く

などが対策として有効です。

カーペットをすべての部屋に敷くことは大変なので、愛犬が普段過ごしている部屋やケージ内だけでも敷いてあげましょう♪

関節ケアのサプリメントを与える

関節の健康は1日にして成らず。関節ケアは毎日続けることが大切です。

日々の関節ケアにおすすめなのが、犬用のサプリメントです。サプリメントを与えることでフードではカバーしきれない栄養素を効率よく摂取することが可能です。

中には液体タイプやおやつタイプなど、犬が食べやすいように工夫されているものもあります。

 

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まとめ

愛犬が足を痛がっている場合、外的要因や内的要因からくる疾患など、さまざまな原因が考えられます。しかし、さまざまな原因が想定できたとしても、正確な判断をくだすには専門的な知識がないと難しいものです。

愛犬の様子がおかしいと思ったら、ますは動物病院を受診しましょう。

また、日頃から愛犬の普段の様子や歩き方をチェックしたり、周囲の環境を整えたりすることは大切です。愛犬のためにぜひ取り組んでみてくださいね。

主な症状・お悩み
  1. 犬のけが
  2. 犬の足

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