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猫が毛づくろいをしすぎる理由|毛づくろいの意味や改善方法

猫の毛づくろいには、身体を清潔に保つだけでなく、ストレス発散やコミュニケーションといった役割があります。以前に比べて明らかに頻度が増えた、毛づくろいしすぎて毛が抜けてきてしまった、といった場合は病気や大きなストレスを抱えている可能性もあります。

この記事では、猫が毛づくろいをする理由や毛づくろいの役割を解説し、毛づくろいしすぎている場合の対処法をご紹介します。

大切な愛猫の異変のサインを見逃さないように、ぜひ参考にしてください。

この記事では以下のことが分かります

  • 猫が毛づくろいをする理由
  • 毛づくろいの役割
  • 毛づくろいしすぎている場合の対処法

猫の毛づくろいの役割

毛づくろいをする猫

毛づくろいには主に以下の役割があります。

猫の毛づくろいの役割

  • 身体の清潔を保つ
  • 体温を調節する
  • 気持ちをリラックスさせる
  • 猫同士のコミュニケーションをとる

身体の清潔を保つ

猫の毛づくろいは本能的な行動といわれています。もともと狩りをする動物のため、外敵や獲物に存在を隠すために、汚れやにおいを舐めて落とし、身体の清潔を保つことが重要でした。

体温を調節する

人間は汗をかくことで体温を下げていますが、猫は汗腺が発達していないため汗で体温を調節することができません。

そこで、毛づくろいにより自分の唾液で毛や地肌を濡らし、水分が蒸発する際に身体の表面から熱を奪って体温を下げているのです。

気持ちをリラックスさせる

緊張したときやストレスを感じたときに毛づくろいをすることがあります。自分のにおいをつけたり毛並みを整えたりして安心感を得ているのです。

たとえば高いところへ飛び乗ろうとして失敗して、毛づくろいを始める様子を見たことのある方もいるのではないでしょうか。

これは失敗で受けたストレスを和らげてリラックスするために毛づくろいをしています。

猫同士のコミュニケーションをとる

多頭飼いしていると、お互いに毛づくろいしている姿を見かけることがあります。猫同士の毛づくろいは、コミュニケーションの役割があります。

猫にとって重要な行為である毛づくろいをお互いにすることで、信頼関係を築いているのです。

猫が毛づくろいしすぎてしまう理由

毛づくろいをし過ぎてしまう猫

猫の身だしなみだけでなく心も健康に保つために必要な毛づくろいですが、頻度が多すぎる場合は注意が必要です。

ストレス

今までよりも毛づくろいを頻繁にするようになったら、強いストレスを感じている可能性があります。

猫は、環境の変化に不安を感じやすい動物です。引っ越し、新しいペットの導入、飼い主の生活リズムの変化など、些細なことでもストレスを感じてしまうことがあります。

皮膚疾患

毛づくろいしすぎていたり、同じ部位を何度も舐めていたりする場合は、皮膚疾患が原因の場合もあるため注意が必要です。

ノミ、ダニ、疥癬(かいせん)などの外部寄生虫や、細菌、真菌などの感染症、アレルギー、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患は、猫にとって強い不快感や痒みを引き起こします。

皮膚の不快感やかゆみを緩和するためや、繰り返し舐めて治そうとするために毛づくろいをします。

痛みや不快感

猫が同じ部位を何度も毛づくろいをしている場合は、その部位に痛みや不快感を感じている可能性があります。

関節炎や膀胱炎などの病気が原因で、猫は痛む部分を気にして毛づくろいを過剰にすることがあります。また、歯周病があり口の中が痛む場合は、よだれが増えたり、食事の後に口の周りが気になるために、前脚を舐めながら顔回りをしつこくぬぐうことがあります。

猫が同じ部位を舐めている場合は、よく観察し、異常がないか確認をしましょう。

猫が毛づくろいしすぎているかを判断するポイント

毛づくろいは猫にとって日常的な行動です。そこで、毛づくろいしすぎているかを判断するポイントを解説します。

毛づくろいしすぎているかを判断するポイント

  • 細かく噛む
  • 脱毛や切れ毛がみられる
  • ノミがついている
  • 激しく舐める
  • 傷や病気
  • ストレスがある

猫が1日に毛づくろいする時間の長さは、起きている時間の8%程度から30%程度と、諸説あります。
しかし、これはあくまで目安であり、個体差や体調によっても大きく異なります。
起きている時間の半分以上を毛づくろいしていたり、普段よりも明らかに回数が増えていたり、1回の毛づくろいの時間がとても長くなっている場合は、注意が必要です。

※出典
https://northeastanimalhospital.com/news/cat-facts-tongue-and-whiskers
https://www.catster.com/cat-behavior/how-many-hours-do-cats-groom/

毛づくろいしすぎを対策する方法

飼い主と過ごす猫

猫の毛づくろいは、清潔を保つだけでなく、ストレス解消や体温調節など、様々な役割を果たす重要な行動です。しかし、過剰な毛づくろいは脱毛や皮膚炎の原因となるため、注意が必要です。

以下では、猫の毛づくろいしすぎを防ぐための具体的な方法をご紹介します。

症状がひどい場合はまず動物病院を受診する

過剰な毛づくろいは皮膚疾患や膀胱炎、関節症などの病気も考えられます。明らかに頻度がおかしいと感じたときは、まずは動物病院を受診してください。

毛づくろいしすぎによる脱毛や皮膚の赤み、出血などがあれば薬の処方が必要になる場合もあります。ストレスが原因の場合は、精神を落ち着かせる薬や行動治療を受けられることもあります。

猫が落ち着ける環境を整える

トイレや食事をする場所、爪とぎをする場所などが自分に合わないとストレスを感じてしまいます。

猫によって好みや快適な環境は異なるため、アイテムを複数タイプ設置したり、置き場所を見直すことで、猫にとって快適な環境を整えましょう。

多頭飼いの場合は、猫同士の距離を調整する

多頭飼いの場合は、猫同士の相性によってはストレスになる場合もあります。部屋を分けたり、ゲージで仕切ったりして、猫同士の距離を調節してみましょう。

トイレやご飯の場所を複数用意するのも効果的です。

十分な遊び時間を設ける

遊ぶ時間を増やすことで、ストレス解消だけでなく、毛づくろいしすぎから意識をそらすこともできます。
飼い主が猫と遊ぶ時間を増やしたり、猫が自分だけで楽しめるおもちゃを用意したりしましょう。

定期的なブラッシングを行う

ブラッシングを行うことで、猫の毛や皮膚の状態をチェックし、過剰な毛づくろいの原因となる皮膚炎やノミ、ダニなどの異常にいち早く気づけます。

長毛種の場合は、毛玉がひどいと皮膚の痛みやかゆみにつながることがあります。暑いときは蒸れの原因にもなりますので、こまめなブラッシングで毛玉を増やさないようにすることが大切です。

さらに、猫同士の毛づくろいと同様に飼い主がブラッシングを行うこともコミュニケーションの1つになります。ブラッシングには毛並みを整えるだけでなく皮膚の血行を促進する効果もあります。猫の心を落ち着かせる効果があるため、定期的に行うとよいでしょう。

汚れが気になるときはお風呂に入れる

猫は基本的には毛づくろいで十分なので、お風呂に入れる必要はないといわれています。

しかし、毛の汚れやにおい、フケが気になる場合は、お風呂に入れて清潔にすると、毛づくろいしすぎの原因である皮膚の異常やノミなどを対策できます。猫にお風呂を入れる際は、専用のシャンプーを使用し、ぬるめのお湯で優しく洗いましょう。

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サプリメントを取り入れる

毛づくろいのしすぎが、ストレスが原因で、すぐに原因を取り除くのが難しい場合、サプリメントを取り入れる方法もあります。

警戒心が強くストレスを感じやすい猫のために、ストレスケアに役立つ成分が入っているサプリメントは、不安を和らげ、気持ちを落ち着かせる効果があります。サプリメントを与える場合は、獣医師に相談してから使用するようにしましょう。

【まとめ】毛づくろいしすぎは不調のサインのことも、猫の変化に気づいてあげましょう

猫は日常的に毛づくろいをする動物のため、たびたび毛づくろいをする姿が見られるのは普通のことです。

しかし、明らかに毛づくろいしすぎていると感じる場合や、毛づくろいしすぎて脱毛が見られる場合は、猫がストレスを受けていたり、皮膚疾患にかかっている可能性があります。

猫の毛づくろいの頻度の変化や行動の変化をチェックし、異変に気づいてあげることが大切です。

主な症状・お悩み
  1. 猫のアトピー
  2. 猫のスキンケア
  3. 猫のストレス

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