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犬の食物アレルギーの症状とは?原因やフードについても解説

食物アレルギーは人だけでなく犬にも起こることがあり、一見するとさまざまな健康問題と混同されやすい症状を引き起こします。

そのため、その症状を緩和するためには、飼い主がそれらの原因や治療法を理解し、愛犬のために何をすべきかを知ることが重要です。

この記事では犬の食物アレルギーについて、症状や原因、治療法について解説します。

犬の食物アレルギーの症状

犬の食物アレルギーの症状

犬の食物アレルギーは、身体の免疫システムが過剰に反応することによって引き起こされます。その際、具体的にどのような症状として現れるのでしょうか。

ここでは、食物アレルギーがもたらす可能性のある主な症状を「皮膚症状」「消化器症状」に分けて詳しく見ていきましょう。

皮膚症状(赤み・かゆみ・脱毛など)

皮膚症状としては、眼や口の周り、耳、足先や指の間、脇や股の部分、肛門や会陰周りに強いかゆみが見られます。腰の周りにかゆみが出ることもあります。

症状が出る部位や大きさは犬によっても異なりますが、一般的には掻き続けてしまうことで皮膚が傷つき赤みを帯び、長期化すると皮膚が黒く厚くなる場合もあります。

食物アレルギーによる皮膚のかゆみは一年を通してみられます。また、若い年齢で発症することの多い犬アトピー性皮膚炎と異なり、年齢に関係なく、どの年齢でも症状が出る可能性があります。

ノミやダニの予防を定期的に行っているのに、愛犬が季節に関係なく、いつも痒そうにしているなど、行動に変化を感じたら早めに獣医師に診てもらい、適切な対応をとることが大切です。

消化器症状(下痢・軟便・消化不良など)

皮膚症状のほかに、消化器に症状が見られる場合もあります。症状としては主に嘔吐や下痢があげられ、またそれに伴い、体重減少がみられる場合もあります。

便が軟らかくなっていたり、排便の回数が増えていたりする場合も注意が必要です。

犬の食物アレルギーの原因

犬の食物アレルギーの原因

犬の食物アレルギーの原因は、食べているものに含まれるタンパク質であることが多いです。

犬によくある食物アレルギー

上記の研究データによると、アレルギーの原因となった食べ物として牛肉(36%)、鶏肉(9.6%)、羊肉(6.6%)、豚肉(4%)となっています。主要な肉類だけで、過半数を占めています。

またそのほかにも、乳製品(28%)、卵(10%)、大豆(6%)など、主要なタンパク源がアレルゲンの原因になっています。

それ以外には小麦(15%)など、おやつや総合栄養食の主原料となっている食べ物も原因になる場合があります。とくに手作りで食べ物を与えるときは、獣医師にも相談のうえで食材選びに気をつけましょう。

犬の食物アレルギーの検査と治療法

犬の食物アレルギーの検査と治療法

犬の食物アレルギーは、アレルゲンを特定し除去することが重要です。食物アレルギーを起こす原因を調べ、獣医師の指示に従い、原因となる食物アレルゲンを含まないフード(療法食)に変更します。

ここではアレルギーの検査と治療法として推奨されるフードや気を付けるべき注意点をご紹介します。

獣医師に相談した上でフードの変更を行いましょう療法食は特定の疾患に対応するよう調整された特別なフードです。フードを変更することで症状が悪くなる可能性もあります。必ず獣医師に相談した上で行うようにしましょう。

新奇タンパク質のフードを与える

一つは、アレルゲンになりにくい食材でできたフードをあたえることです。

例えば、鹿肉、ラム肉、魚といった新奇タンパク質(これまで食べたことがない、あるいは食べた経験が少ないタンパク質)はアレルゲンとなる可能性が低いため、アレルギーの治療として使われることが多いです。

加水分解タンパクを使用したフードを与える

もう一つは加水分解タンパクを使用した食事です。

加水分解タンパクは特別な処理を行い小さく分解したタンパク質で、アレルゲンとして認識されにくい特性を持っています。

加水分解タンパクを使用したフードにすることでよりアレルゲンリスクの軽減が可能です。

食物アレルギーの除去食試験にも使われるフード食物アレルギーの検査として、新奇タンパク質や加水分解されたフードを使用した、除去食試験が行われることがあります。獣医師指導のもと、1〜2ヶ月ほど新奇タンパク質や加水分解されたフードを与えることによって、症状の改善がみられるかどうかを確認します。その上で使用できるフードを選択します。

 

\おすすめフードを紹介/

新奇タンパク質&加水分解タンパク使用!食物アレルギー対応の療法食

 

アレルゲンを考慮した食事管理を行う

アレルギーの治療に際して心がけることとして、アレルゲンとなる原料が含まれているかわからないおやつや人間の食べ物を与えないことも大切です。

アレルゲンが含まれている可能性があるだけでなく、特定の人間の食べ物は犬の体に害を与える成分を含むこともあります。

犬の食物アレルギーを正しく理解して愛犬を守ろう

犬の食物アレルギーは原因や症状も多岐にわたるため、何がアレルゲンとなっているのか、そもそもアレルギーの症状なのか、またどのように治療すればよいのかなど難しい点も多いです。

気になる症状が現れた場合はすぐに獣医師を受診しましょう。適切な検査の結果、食物アレルギーと診断されたら、根気強く、細心の注意を払ってアレルギー対策を行うようにしましょう。

主な症状・お悩み
  1. 犬の食物アレルギー

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