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愛犬の下痢対策におすすめの食事とは?食事以外の対処法も解説

犬が下痢になると飼い主さんは心配ですよね。
「いつものご飯、そのままあげていいの?」
特に下痢になった時は愛犬の食事に悩む方も多いのではないでしょうか?
犬の下痢は珍しいことではありません。飼い主さんは愛犬が下痢になった時の対処法、そして愛犬が下痢をしてしまう原因と症状を理解し、いざというときもあわてず、一日でも早く愛犬が快便になるようケアしましょう!
この記事ではおすすめの食事や飼い主さんが自宅でできる対処法などを紹介します。動物病院に行ったほうがいいケースの目安も解説しますので、ぜひ愛犬の健康管理にお役立てください♪
この記事では以下のことがわかります
- 愛犬が下痢時の対処法
- 下痢時に病院に行くか見極めるポイント
- 犬の2種類の下痢について
- 犬が下痢になる原因
- 下痢をしやすい犬におすすめのフード
目次
食事はどうする?愛犬が下痢になったときの対処法
愛犬が下痢になった時は食事内容も大切ですが、食事の与え方も大切です。
まずは愛犬が下痢になった時にどのような食事を与えたら良いか紹介していきます。1~2日程度の下痢であれば次の対処法を試してみましょう。
絶食をする
下痢で弱った胃腸を休めるために、半日から一日程度絶食をさせます。
絶食のあと、食事を戻すときは一気に元の量に戻すと胃腸への負担が増してしまいます。そのため、いつものフードを少量ずつ与えるようにしましょう。
消化しやすいように、時間をかけて元の量に戻しましょう。
水分補給をする
犬は下痢になると体内の水分が抜けやすく、脱水症状になりやすいです。水分補給は十分に行なってください。
ただし、冷やし過ぎた水や一度に多量の飲水は胃腸に負担をかけるため、負担にならない程度の温度・量の水を飲ませてあげてくださいね。
消化吸収の良い食事を心掛ける
胃腸を休めた後は消化の良い食事を心掛けましょう。
消化に負担がかかる食事例
- 油分が多い食べ物
- 固い食べ物
- 飲み込みづらい食べ物
普段与えている食事がドライフードなら、水でふやかしてやわらかくしてあげることで消化吸収がしやすくなります。
また、普段から人のご飯をよくもらって食べている犬や、ドライフードをあまり噛まずに丸のみしてしまうような犬の場合は、いつもと同じ食べ方をすると消化に負担がかかってしまいます。
冷たいもの、カラダを冷やす食材は避ける
冷たい水や氷、トマトやきゅうりなどの夏野菜はカラダを冷やすため、下痢をしやすくなります。
動物病院へ行くべき?見極めるポイント
愛犬が下痢になると様子をみるべきか、病院に行くべきか悩みますよね。ここでは動物病院へ行くべきか、見極めるポイントをご紹介致します。
有害なものを誤食しているか
犬にとって有害なもの(タバコの吸い殻・カカオ製品・ネギ類など)を誤食してしまった場合、誤食したものの種類・量・犬の体格によって対応方法は変わってきます。
飼い主さんだけの判断・処置には限界があるため、すぐにかかりつけの病院を受診するようにしてください!
下痢に加えて別の症状がみられる
下痢に加えて、以下のような別の症状がみられる場合は早めに病院を受診しましょう。
- 嘔吐
- ぐったりしている
- 血便(赤い血が混じる鮮血便や、真っ黒なタール状の便)
- 便にゼリー状の粘液が混ざっている
これらの症状は、アレルギー・感染症・胃腸炎・腫瘍などが疑われるケースもあり、飼い主さんだけの判断で様子を見ることは危険な場合もあります。
飼い主さんが不安なまま適切な対処がとれずにいると、愛犬もつらい状態が続いてしまいますので、専門家の力を借りて乗り切りましょう!
動物病院へ行く際のポイント病院へ行く際は原因を特定しやすいように愛犬のうんちを持参してください。また、飼い主さんの日頃からの観察は診断・治療の大切な手がかりです。うんちの回数・量・状態の変化、愛犬の様子の変化を報告できるようにしておきましょう!
愛犬の下痢はどっち?2種類の犬の下痢について
ここからは犬の下痢について学んでいきましょう。
そもそも犬の下痢とは、うんちに含まれる水分量が異常に増えた状態です。犬の腸は人間と同様に大腸と小腸に分かれており、下痢にも「大腸性下痢」と「小腸性下痢」があります。
それぞれ症状を紹介していきます。
①【大腸性下痢】水分バランスの崩れた状態
大腸の役割はカラダに必要な水分を一定に保つことです。その水分量のバランスが崩れると、大腸性の下痢になってしまいます。
大腸性下痢は以下のものが具体的な症状ですが、血便が出た場合は、すぐにかかりつけの動物病院を受診してください。
大腸性下痢の症状例
- うんちの回数が増える
- うんちが出し切れず、何度も出そうとする(しぶり便)嘔吐
- 軟便やゼリー状の粘液が付着した便、大腸に出血がある場合は便に明るい赤色の血が付く(鮮血便)
②【小腸性下痢】消化吸収の異常状態
小腸の役割は必要な栄養を消化吸収することです。消化吸収に異常があると、小腸性下痢を発症します。栄養が吸収できないので体重が減少するのが特徴です。
嘔吐の症状もある場合、体内の水分が不足して脱水症状を起こし重症化するすリスクがあります。すみやかにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
小腸性下痢の症状例
- うんちの量が増える
- 水のような便や軟便、小腸から出血がある場合は真っ黒なタール状の便が出ることがある
- おなかがふくらむ
- 体重が減る
犬が下痢をしてしまう原因は?
犬が下痢を起こす原因は様々です。ここでは代表的な3つの原因を紹介していきます。
食べ物が原因の場合
食べ物によって起こる下痢の原因は、以下のことが考えられます。
フードが合わない
愛犬にとって合わないフードに切り替えると下痢になってしまいます。フードを切り替える際は時間をかけて割合を変更し、愛犬の反応を見ながら慎重に行いましょう!
食べ過ぎ
犬は食欲旺盛で、満腹でも食べてしまう傾向があります。食べ過ぎると、食べたものが腸内で十分に消化しきれず、結果的に下痢になってしまうことがあるので注意しましょう!
食物アレルギー
その犬にとってアレルゲンとなる食品を摂取するとアレルギー反応を起こし、下痢を含めたさまざまな症状が起きます。
犬に有害な誤食や誤飲
中毒を起こす物質や消化できない異物の誤飲・誤食による症状は、下痢だけでなく、震えやけいれんなどの神経症状、消化器官の粘膜にキズがつくリスクもあり、重症化すると大変危険です!
誤飲・誤食のクセは個体差が大きいものです。特に危険なのはタバコの吸い殻・カカオ製品・タマネギなどです。愛犬に拾い食いのクセのある場合、屋内だけでなく散歩中も進行方向に落下物がないか注意して歩きましょう!
病気や感染症が原因の場合
病気・感染症の影響で下痢になるケースもあります。以下の症例が代表的なものです。
- 胃や大腸など消化器の腫瘍
- 大腸菌やサルモネラ菌などの細菌感染
- 回虫・条虫などの寄生虫感染
- 犬ジステンパーウイルス感染症や犬パルボウイルス感染症などのウイルス感染
ストレスが原因の場合
消化管は自律神経からの信号で働きが調節されます。ストレスの影響で自律神経の働きが乱れると、消化管の働きも乱れてしまい下痢になります。
以下の状況で下痢をした場合は、ストレスが原因の場合が多いようです。
- 動物病院の受診、ペットホテルの宿泊、引っ越しなど、慣れない環境への変化
- 運動不足
- 犬に分離不安傾向がある場合の、長時間の留守番
- 厳しいしつけなどによる飼い主さんとのコミュニケーション不足
下痢をしやすい愛犬におすすめの食事
下痢になる理由は、前章で説明した通り様々です。食べ物が原因で下痢を引き起こしている可能性が高い場合は消化器用の療法食へフードを見直すことで改善される場合があります。
ではどのような基準でフードを見直せばようのでしょうか?ここでは下痢をしやすい愛犬におすすめのフードを紹介します。
グルテンフリーフード
グルテンは、小麦などの穀物の胚芽・胚乳から生成されるタンパク質の一種です。
犬はグルテンを消化しにくい体質を持つ場合が多く、グルテン摂取が原因で下痢を引き起こしてしまう可能性があります。下痢をしやすい愛犬にはグルテンフリーのフードが安心です。
低炭水化物のフード
犬は本来肉食動物であり、炭水化物の消化がしにくい体質です。炭水化物が多いフードだと消化に負担がかかり、下痢になりやすい犬もいます。
ドックフードに含まれる炭水化物の代表例としては、穀物(米、小麦、とうもろこし)や芋類です。
これら炭水化物を抑えたフードであれば消化もしやすく、お腹に優しいフードです。
栄養補給が補えるフード
消化機能が弱っていても、栄養補給が行えるフードが望ましいです。
人間はお腹を壊した後や病気の時に、卵入りのおじやを食べますよね。犬も同様、下痢の時は消化が良くて、かつ栄養もとれる食事が良いです。
腸内細菌叢を整える栄養成分が含まれているフード
消化機能が弱っていると、腸内細菌叢も乱れがちです。食物繊維や乳酸菌など、腸内細菌叢を整える栄養成分が含まれているフードがおすすめです。
腸内細菌叢を健康に整えることで便の状態の改善をサポートします。
\グルテンフリー&低炭水化物*でお腹に優しい/
*欧州流通犬用食事療法食と比較して約-38%
まとめ
愛犬が下痢の際に飼い主さんが自宅でできる対処は、絶食・水分補給・消化吸収のいい食事を摂ることなどです。中毒のリスクのある誤飲・誤食、血便など、愛犬の様子にあきらかな変化がある場合は、すみやかに動物病院へ行きましょう!
愛犬の健康を守るのは飼い主さんの大事な役割。日頃からコミュニケーションをとりながら、愛犬のうんちの状態を始めとした健康状態を観察することが大切です。
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