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愛犬の下痢が臭いのは病気のサイン?下痢の原因や対処方法を解説

「愛犬のうんちがゆるくてニオイもきつい…」
普段元気な愛犬に何があったのだろうと悩む飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、正常なうんちと下痢の違いや、動物病院へ行くタイミングの見極め方を解説します。
また、下痢の原因や対処法も説明しますので、愛犬の健康管理にお役立てください!
この記事は以下についてわかります
- 犬の正常なうんちと下痢の違いとは?
- どういった下痢の症状なら病院に行ったほうがいいの?
- 犬が下痢をしてしまう原因
- 愛犬が下痢している場合の対処方法について
目次
犬の正常なうんちと下痢の違いとは?
最初に、犬の下痢とはどのような状態を指すのか、正常なうんちとはどう違うのか紹介します。
犬のうんちは日々の体調をチェックするバロメーター。普段と違ううんちで病気の早期発見につながるケースもあります。飼い主さんは日頃からうんちを片付ける際にチェックしておくとよいでしょう!
うんちの色
正常なうんちは茶色〜こげ茶色です。茶色といっても、黄色っぽく見えるような明るめの茶色から暗く濃い茶色まで様々です。
また、食事によっては表面が黒っぽい色や緑色っぽいうんちになることもあります。正常であれば、基本的に茶色がベースなのでうんちをほぐして確認してみましょう。
赤色または黒色の下痢
下痢が赤色または黒色の場合は体内の出血が考えられます。
肛門の近くや大腸の出血では、うんちに明るい赤い色の血がついたり、点々と混じったりします。一方で胃や小腸など肛門から遠い場所での出血があった場合は、うんちが出てくる頃は血が酸化して墨のように真っ黒になっています。
ひどい出血性の下痢の場合は、タール状の真っ黒なうんちがみられます。
また、薬や食事の影響を受けてうんちが黒っぽい色になることもあります。
白色、黄白色、灰白色の下痢
肝臓や胆のう、膵臓に問題があると白みがかかった黄色っぽい下痢になることがあります。
また、犬のお腹の中に寄生する寄生虫の虫体の一部や、虫そのものがうんちの中に混じり白くみえることもあります。
うんちの中に白い粒のようなものが沢山見えたり、白く細長いひも状の異物が混じっている場合は寄生虫の可能性があります。できれば動物病院へうんちを持って行って診断してもらうようにしましょう。
さらに、犬にバリウムを飲ませた後、白い下痢になることがあります。これは大量のバリウム液を飲んだことで一時的に便がゆるくなったと考えられます。
緑色の下痢
緑色のうんちの場合、腸や胆のうに問題がある可能性があります。
また、クロロフィル(葉緑素)が含まれるフードやおやつを食べると、うんちが緑色になることがあります。
うんちの硬さ
下痢になるとうんちに含まれる水分が異常に増え、やわらかい状態になります。
下痢の症状には、以下のようにいくつかの種類があります。
- 【軟便】つかむことはできるがいつもよりやわらかく、床・地面に便がつくくらい水分が多い便
- 【泥状便】形がなく泥のような状態の便
- 【水様便】液体に近い水のような便
軟便程度なら大きな問題はありませんが、普段は固めの便なのにある時から軟便になったなどの状態が続くようであれば獣医師に相談したほうがよいでしょう。
うんちのニオイ
ニオイもチェックポイントの1つです!犬のうんちは毎日同じフードをあげていれば基本的にはいつも同じニオイがするはずです。
ただし、食べたものの消化・吸収がうまくいかないと、ニオイの強い下痢になることがあります。また、未消化の食べ物が多くうんちに残っている場合も、食べ物の残りかすがくさいニオイの原因になります。
気を付けた方が良い下痢は「生臭いニオイ」がした時です。
感染症や、腸の疾患によって腸内に炎症があるときは、細菌の増殖や、血液・膿が混じることで下痢が生臭いニオイになることがあります。
どういった下痢の症状なら病院に行ったほうがいいの?
下痢の症状以外は特に変化がなく、愛犬が元気で食欲もあれば、1〜2日程度様子を見てもよいでしょう。
下痢が何日も続き、下痢以外に一例として以下のような場合は動物病院に連れて行きましょう。
- 元気がない
- 嘔吐
- 発熱
- 仔犬期
- シニア期
仔犬は体力がなく抵抗力も十分ではないので、早めに受診するのがおすすめです。
また、シニア犬の場合は腫瘍など重い病気の可能性も出てきます。こちらも早めに受診したほうが安心です。
受診の際はうんちと経過観察メモを持参しよう下痢が原因で動物病院に行く際には、すみやかに原因特定ができるようにうんちを持参することをおすすめします。
また、健康なときのうんちとの変化(回数・形状・色・ニオイなど)、普段食べているフードやおやつ、下痢以外の症状や元気さや食欲の変化など、しっかりメモを取っておきましょう。
飼い主さんの観察情報は、診断や治療の大切な手がかりになります!
犬が下痢をしてしまう原因
下痢をする犬のなかには、生まれつき下痢になりやすい体質の犬もいますが、犬の下痢の原因で代表的なものは、以下のことが考えられます。
ご飯が合わない
ドッグフードを変えると便が変化する場合があります。食物アレルギーの可能性も考えられるでしょう。人間の食べ物、フード・おやつの与えすぎも下痢につながるリスクがあります。
人間同様、犬もそれぞれ体質は違いますので、おなかが丈夫な犬もいればおなかが弱い犬もいます。牛乳が平気な犬もいれば牛乳で下痢になる犬もいます。普段と違うものを食べさせたときに下痢をしたら、その食べ物は避けたほうが賢明です!
拾い食いや誤飲
拾い食いや誤食によって下痢になってしまうこともあります。
拾い食い・誤食のクセは個体差が大きいものです。愛犬にそのような傾向がある場合、飼い主さんは愛犬の過ごす空間に配慮してあげましょう。
また、散歩中も進行方向に何か落ちていないかチェックし、愛犬が口に入れないようにしましょう!
冷えすぎ
犬は暑さに弱い動物で夏場はクーラーが欠かせませんが、過剰にクーラーをかけてしまうことによっておなかまで冷えてしまうこともあります。そのおなかの冷えが原因で下痢になってしまうことも考えられます。
このケースは、仔犬・シニア犬に多いようです。
過度なストレス
個体差がありますが、犬は変化に敏感な傾向のある動物です。環境・季節などが急に変わるとストレスで腸の機能が低下し、下痢になってしまいます。
引越しの際やペットホテルに泊まったときなどに愛犬が下痢をしてしまった場合は、ストレスが原因の可能性が高いです。
また、運動不足や飼い主とのコミュニケーション不足がストレスになり、下痢につながる場合もあります。
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寄生虫やウイルス、細菌
比較的軽い下痢は、上記で説明した食べ物・環境の変化が原因のケースが多いようです。
しかし、下痢の症状が重い場合は寄生虫の可能性があり、加齢などで免疫力が低下している犬の場合、重症化することもあります。
寄生虫が原因の下痢は、仔犬や野外での活動が多い犬に見られることがあります。寄生虫以外にも、ウイルスや細菌が原因の下痢もあります。
何らかの病気
下痢が何日も続いて症状が重く、下痢以外に発熱や嘔吐もある場合、膵炎や胃腸炎などの可能性が考えられます。
このような症状の場合は、すみやかに動物病院に連れて行きましょう。
愛犬が下痢している場合の対処方法について
愛犬が下痢をしている場合に、飼い主さんができる対処方法を紹介します!
絶食させて胃腸を休ませる
下痢をしているときは胃腸が弱っています。半日から1日ほど絶食をさせて胃腸を休ませてあげるといいですね。
絶食後に食事を再開する際は、いきなり元の量に戻すとせっかく休めた胃腸に負担がかかってしまいます。
少しずつ食事を増やして時間をかけて元の量にしてください。フードを水分でふやかし、おなかに優しい状態にして食べさせるのがおすすめです!
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水をこまめにあげる
下痢をすると水分が排出されてしまうので、カラダのなかの水分が不足し脱水症状を起こしてしまう可能性もあります。下痢の際は普段以上にこまめに水を飲ませましょう!
ただし、嘔吐がある場合や水を飲んだとたんに下痢をするような場合、水分補給に配慮が必要です。大量に水を飲ませたり、冷たい水を飲ませたりするのは避けるようにしてください!
下痢が2日以上続くなら動物病院に連れていく
犬の下痢の原因はさまざまで、飼い主さんだけの判断で原因特定は難しいもの。飼い主さんが対処しきれないケースも多々あります。
一つの目安として、下痢が2日以上続き改善が見られないようなら、動物病院を受診し、獣医師の診断・治療を受けましょう。
下痢の原因の一つである拾い食い・誤食の場合、中毒や腸に異物が詰まる可能性もあります。誤食したものの種類・量・犬の体格によって判断が違ってきますので、獣医師に相談してください。早い段階なら吐き出させる処置も可能になります!
まとめ
犬のうんちは健康のバロメーター。日々の体調チェックをかねて、硬さ・色・ニオイに変化がないか愛犬のうんちを毎日確認することをおすすめします!
犬が下痢をする原因は、様々です。今回紹介した対処方法を実践し、それでも数日下痢が続く場合はすぐに病院を受診しましょう。
また、下痢症状が重く、発熱・嘔吐などをともなう場合もすぐ受診をしましょう。その際、うんちを持参と経過観察メモをお忘れなく。
うんちの確認は決して簡単なことではありませんが、大切な愛犬の健康を守るためにも、しっかりと行なっていきましょう!
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