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【獣医監修】もしかして病気?犬がご飯を食べない原因と対処法

いつも食事の時間を待ちわびている愛犬がある日突然、ご飯を食べなくなってしまったことはありませんか?

なぜ急に食べなくなったのか、何か病気にかかっているのではないかなど、飼い主さんはとても心配になりますよね。動物病院での受診が必要な場合もあれば、病気以外の原因で食べないこともあります。まずはどんな理由が隠れているのかを確認していきましょう。

この記事では愛犬がご飯を食べない原因とその対処法について紹介していきます。

この記事では以下のことがわかります

  1. 病気が原因でご飯を食べない時の対処法
  2. ストレスが原因でご飯を食べない時の対処法
  3. わがままが原因でご飯を食べない時の対処法
  4. 加齢が原因でご飯を食べない時の対処法

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愛犬がご飯を食べないときの考えられる原因

愛犬がご飯を食べないときの考えられる原因

愛犬が急にご飯を食べなくなってしまった場合、考えられる原因は大まかに分けると4つあります。

  • 病気
  • ストレス
  • わがまま
  • 加齢

愛犬がご飯を食べない時は、愛犬の様子をしっかり観察することが大切。ご飯を食べない以外に普段と違う行動や外見の変化があれば、4つの原因のどれかに当てはまる可能性が高いです。

次に、4つの原因それぞれでよく見られる特徴とその対処法を詳しく解説していきます。愛犬の様子に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

原因①病気が原因でご飯を食べない


多くの飼い主さんが想像されるとおり、病気が原因でご飯を食べなくなることがあります。
ここでは自宅でチェックできる症状や対処法について解説していきます。

病気が原因でご飯を食べない場合の特徴

病気が原因でご飯を食べない場合、おもに以下のような症状・兆候が現れます。これらは一例に過ぎないので、参考情報としてご覧ください。

  1. 2〜3日ご飯を食べない
  2. ヨダレが沢山でている
  3. 下痢をしている
  4. 水を飲まない、または逆に水ばかり飲んでいる
  5. おやつに反応しない
  6. 元気がなくボーっとしている
  7. ぐったりしている
  8. いつもより寝ている時間が多い
  9. 身体が震えている
  10. 体重が急激に減っている

症状・兆候の程度にもよりますが、嘔吐や下痢が止まらない、水をまったく飲もうとしない、ぐったりした状態が続いているといった場合、すぐに動物病院へ行って診察してもらいましょう。
どのような病気にかかっているかは詳しく検査しないとわからないため、素人目で判断するのは危険です!

考えられる病気・体調不良

椎間板ヘルニア

異物の誤飲誤食

歯肉炎・歯周病・口内炎など口腔内の異常

胃腸炎・腎不全など内臓系の異常

対処法は「愛犬の様子をチェックし動物病院へ相談する」

まずは愛犬の様子をしっかりチェックすることが大切です。普段と違う様子や上記で紹介している症状があれば、悪化する前に動物病院に相談しましょう。

誤飲誤食が原因の場合は、胃や腸に異物が詰まっていることもあります。ご飯を食べないからといって無理やり食べさせようとするのはNGです!

歯周病などが疑われる場合、歯磨きをすることも大切です。ただし、歯や歯肉の痛みが強すぎてまったく食べられないときは、歯磨きより先に動物病院での治療が必要となります。抗生剤を投与したり、麻酔をかけてスケーリング(歯石除去)を行ったりしなければなりません。このような状況にならないよう、予防のためにも定期的に歯磨きをしてあげたいですね。

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原因②ストレスが原因でご飯を食べない


犬は強いストレスを感じると、精神面だけではなく身体面も不調になるので、食欲不振を起こしてしまうことがあります。ここではチェックするべき環境やストレスサイン、ストレス解消につながる対処法について解説します。

ストレスが原因でご飯を食べない場合の特徴

ストレスが強い状態に置かれた犬は、以下のような行動や症状がでます。

ストレス行動の一例

  1. 人や他の犬とのコミュニケーションを避ける
  2. 吠えたり噛んだりといった人への攻撃的な行動
  3. 飼育環境中のものを破壊する

ストレス症状一例

  1. 嘔吐
  2. 下痢
  3. 抜け毛
  4. フケ

このように、犬のストレスサインは行動・身体の両面からでます。

この他、あくび・舌舐めずり・身体を掻く・パンティング(舌を出してハァハァと呼吸する)といった何気ない仕草もストレスサインの可能性があります。

対処法は「コミュニケーションを増やす&飼育環境を見直す」

愛犬のストレスを溜めないためには、「日頃からしっかりコミュニケーションをとること」および「飼育環境を見直すこと」が大切です。
以下の項目に当てはまるストレス要因がないか、チェックしてみてください。

  1. 飼い主さんとのコミュニケーションが不足している
  2. 引越しなどで飼育環境が一変した
  3. 飼い主さんと離れた場所にいる
  4. 新しい犬が自宅にやってきた
  5. 苦手な人間や犬が近くにいる
  6. 飼育環境の衛生管理ができていない
  7. 運動不足に陥っている
  8. お留守番させることが多い
  9. ドッグフードの種類が頻繁に変わる
  10. 飼い主さんの家族が不仲になっている

犬がご飯を食べているときは「とても無防備な状態」です。敵に襲われてもすぐ対処できない状態なので、安心して食事ができる環境を作ってあげる必要があります。食べないからといって、食事中に構いすぎたりしてしまうと逆効果です。

じっとそばで見たり、声をかけたりすることはせず、1匹にしてあげることも対処法として有効でしょう。

また、ストレスの原因には、病気が隠れている場合もあります。上記の項目が思い当たらなかったり他に気になることがあれば、動物病院に相談してください。

原因③わがままが原因でご飯を食べない


健康な犬がご飯を食べなくなってしまった場合、わがままになってしまっていることが一つの原因と考えられます。ここでは犬のわがままを引き起こす飼い主さんの行動や、ご飯を食べてもらうための対処法について解説していきます。

愛犬のわがままが原因でご飯を食べない場合の特徴

愛犬がご飯を食べなくなるほどわがままになってしまうのは、愛犬自身ではなく飼い主さん側の行動に原因があると考えられます。
例えば

  1. ご飯の代わりにおやつをあげている
  2. 人間用の食べ物を食べさせている
  3. 愛犬が飽きたと判断してドッグフードの種類を頻繁に変えている

犬は賢い生き物なので、上記のような行動を続けていると「このご飯を食べなくても、もっとおいしい食べ物がもらえる」と学習してしまいます。

「おやつも犬用だから大丈夫」と考える飼い主さんもいますが、おやつは栄養バランスが取れておらず、ドッグフードの代わりにはなりません。愛犬に必要な栄養がバランス良く含まれているフードには『総合栄養食』という表記があります。

また、愛犬が喜ぶからといって、人用の食べ物をついつい与えてしまう飼い主さんもよく見受けられます。犬にしてみれば味が濃すぎるうえ、塩分や添加物も多く含まれているので、これも安易に与えるべきではありません!

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対処法は「ご飯のあげ方を改善する」

栄養バランスの取れた総合栄養食のドッグフードを毎日きちんと食べてもらうためには、以下のような方法があります。
本当は食べられるはずのドッグフードをわがままで食べてくれない場合、器を置いたまましばらく様子を見ましょう。他の食べ物を与えたり、無理やり食べさせたりしてはいけません。

その後20~30分経っても食べようとしない場合、食器を片付けてしまいましょう。愛犬が可哀想と思うかもしれませんが、これは「ご飯を食べないとなくなってしまうんだよ」と愛犬に学習してもらうことが目的です。おやつや人の食べ物ではなく、このドッグフードが主食だということを愛犬に覚えてもらう必要があります。そのため、飼い主さんも食器を下げた後すぐに、代わりのおやつや他の食べ物をあげたりしないようにしましょう。

この対処法は愛犬がきちんとご飯を食べるまで、食事のたびに繰り返します。空腹になったら「待っていても他の食べ物はもらえない」と犬が学習するため、飼い主さんの用意したドッグフードをしっかり食べてくれるようになりますよ。

ただし、絶食時間が長くなることは犬の健康上良くないため、食べないからといって1日中食事を抜くことがないように注意してください。

本当にわがままで食べないのかどうかよくわからないという場合は、自己判断せず動物病院で獣医師に相談しましょう。

原因④老化でご飯を食べない


犬はある程度年齢を重ねると、老化による衰えが原因でご飯を食べなくなることがあります。ここでは老化と食欲低下の関連性や、老犬にご飯を食べてもらうための対処法を解説していきます。

老化が原因でご飯を食べない場合の特徴

老犬(シニア犬)と呼ばれる年齢に差しかかると、消化機能や新陳代謝が低下するだけではなく、味覚・嗅覚も鈍くなってしまいます。必要なエネルギー量も減少するため、食が細くなってしまうのは当然のことです。

また、歯の衰えや歯肉炎といった口内トラブルが起こると、硬いものが食べられなくなってきます。

ただし、老犬は病気にもかかりやすくなるので、老化が必ずしも食欲低下の原因になっているとは限りません。病気の項目で紹介している症状・兆候が現れているなら、動物病院で診てもらうことをおすすめします。

対処法は「少ない量でも栄養が摂れる食事に見直す」

食が細くなるのは仕方がないので、少ない量でもしっかり栄養が摂れる、老犬用のバランスの良いご飯を用意しましょう。
老犬は嗅覚が鈍いため、ドッグフードを温めて香り立つようにすることも有効です。加熱しすぎるとビタミンが壊れるので、フライパンで軽く炒ったり、短時間の電子レンジもしくは湯せんなどでゆっくり温めることをおすすめします。

どうしても市販のフードを食べない場合の最終手段として、市販のドッグフードではなく手作りのご飯を用意してもよいでしょう。

急に手作りのご飯に変えると、警戒して食べないこともあるかもしれません。その場合はまずはおやつ代わりに与えたり、ドッグフードにトッピングして食べさせるなど、おいしさを伝えることから始めてみましょう。

ただし、老犬のために栄養バランスの取れた食事を手作りするのは想像以上に大変です。愛犬の健康状態も考慮し、どの食材なら与えても大丈夫なのか、わからないときは動物病院で相談してみましょう。

なお、市販のドッグフードで『総合栄養食』と表記があるフードは、犬にとって必要な栄養がきちんと摂れるように作られたご飯です。最近は、老犬用の総合栄養食も多く販売されています。

手作りが大変なときは『総合栄養食』と書かれている老犬用のフードをいくつか選んで試してみることもおすすめです!

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まとめ

愛犬がご飯を食べなくなる原因はさまざまなので、適切な対処法も変わってきます。飼い主さんが毎日の暮らしのなかでできることは、愛犬の状態チェックです。何らかの症状・兆候が出ていないか、いつもと違う点はないかといったことを日頃から確認して、この記事で解説した対処法をぜひ参考にしてみてくださいね。

原因がわからなかったり、状態が改善しなかったりする場合、自分で判断せず早めに動物病院で診てもらいましょう!

主な症状・お悩み
  1. 犬が食べない
  2. 犬のストレス
  3. 犬の元気がない

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