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愛犬が散歩を嫌がる場合の対処法は?嫌がる理由や散歩の役割も解説
愛犬の散歩中、こんなことはありませんか?
「リードを引っ張って抵抗する」
「急に歩かなくなり、その場に座り込む」
スムーズに散歩ができないと飼い主さんも困ってしまいますよね。
愛犬が散歩を嫌がるときは、必ず何らかの理由があるため、それを理解したうえで対処することが大切です。
この記事では、愛犬が散歩を嫌がる理由について解説していきます。また、散歩の役割や愛犬に散歩を好きになってもらうための方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
この記事では以下のことがわかります
- 愛犬が散歩を嫌がる理由
- 犬の散歩の役割
- 愛犬に散歩を好きになってもらうための方法
愛犬が散歩を嫌がるのはなぜ?
愛犬が散歩を嫌がる場合、考えられる理由はさまざまです。
「歩かないのはわがまま」と思っている人もいるかもしれませんが、実はわがままのケースはそれほど多くありません。
以下に挙げている理由はあくまで一例ですが、ぜひ参考にしてみてください!
首輪が合っていない・苦しい
首輪やハーネスのサイズが合っておらず、愛犬は苦しさを感じている可能性があります。特に子犬の場合、首輪やハーネスの装着自体に慣れていないために、散歩を嫌がるケースも多いです。
また、犬が歩かないとついついリードを強く引っ張りたくなりますが、それはNG行為です。当然ながら愛犬は苦しい思いをするので、散歩を嫌がる原因になりかねません。
老化で体力がなくなっている
どれほど散歩が好きな犬でも、老化による身体機能の衰えや体力低下は避けられません。
愛犬が老犬・高齢犬と呼ばれる年齢に突入している場合、若い頃と同じようなペースや時間で散歩していると、負担になってしまう可能性があります。
散歩中や外で怖い思いをした
犬は聴覚が優れているため、音に対して敏感です。車のエンジン音や電車の走行音、工事現場から出る機械音など、人間にとって気にならない音でも、犬は怖がってしまうかもしれません。
また、ほかの犬から吠えられたり、知らない人に触られたりするなど、外出中に怖い思いをした場合、それがトラウマになっている可能性もあります。
子犬の頃にあまり散歩をさせなかった
子犬の頃は警戒心や恐怖心が少ないため、社会性の発達にとって最も大切な時期です。
この時期にあまり散歩させず、家の中での生活が多かった場合、犬は外に慣れていないので、散歩を嫌がる可能性があります。
ケガや関節疾患などの病気
愛犬が散歩を嫌がるようなそぶりを見せている場合、病気やケガ、関節痛などの可能性も考えられます。
実際のところ、歩行異常は飼い主さんが動物病院に来院する理由の第5位というデータもあります。
犬は年齢を重ねると、動く時に痛みを伴うなどの関節疾患が発症しやすくなります。
もともと散歩好きだったにもかかわらず、愛犬が急に散歩を嫌がるようになった場合、足のケガや体調不良の可能性が考えられます。何らかの異変を感じた時点で、すぐ動物病院に行くことが大切です。
特に関節炎による慢性痛は、飼い主さんが思っている以上によく見られるので、関節の健康をサポートするサプリメントなどを与えてみるのもおすすめです♪
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なぜ必要?犬とって散歩が大切な理由
犬が嫌がっているかといって全く散歩に連れて行かないのはNGです。
なぜ犬の散歩は必要なのでしょうか?犬にとって散歩がどのような役割を果たしているのか、メリットも踏まえながら紹介していきます!
運動不足の解消
犬も人間と同じく、運動不足に陥るとさまざまな不調が起こるため、犬種や年齢に合わせて適度に散歩することが大切です。運動不足の解消につながるだけではなく、健康な足腰を作ったり、心臓の働きを強くしたりする効果も期待できます。
室内犬にとっても運動は欠かせません。しっかり散歩に連れて行ってあげてくださいね♪
気分転換
犬は散歩を通じて、家の中では触れることのできない匂いや光景、散歩中に出会うほかの犬など、外部からの新しい刺激を受け取ります。この刺激によって、犬は脳を活性化させたり、好奇心を満たしたりするなど、気分転換を図ることができるのです。
また、外を出歩けばエネルギーの発散ができるので、ストレス解消にもつながります。
コミュニケーションの向上
犬はもともと群れを作る動物なので、誰かと一緒に過ごすことを好みます。愛犬と飼い主さんにとって、散歩はコミュニケーションを図れる貴重な機会です。
また、時々ドッグランやペットOKの公園で一緒に走り回ったりすることもおすすめです。ボールやディスクで遊んであげたりすれば、愛犬との信頼関係はさらに深まりますよ♪
社会性の発達
室内飼いが主流の昨今では、飼い主さんとの距離や密度が濃くなり、犬は飼い主依存になりやすい傾向にあります。家に家族が誰もいない留守番の際も、犬はストレスを溜めていき、場合によっては、過剰な吠えや噛みつくなどの問題行動を引き起こすようになります。
散歩に行くことで、愛犬は興味深いものを発見したり、ほかの犬や飼い主さん以外の人と出会ったりするなど、さまざまな経験を得ることができます。これらの経験を通じて、愛犬は社会性を身に付けるのです。
社会性が発達すると、精神的に落ち着き、問題行動を起こしてしまうことも減るでしょう!
愛犬に散歩を好きになってもらうための方法
愛犬に散歩を好きになってもらうためには、飼い主さんが適切に対処することが大切です。ここでは、対処方法の一例を紹介していきます!
短い距離・時間で散歩に慣れさせる
愛犬が散歩を嫌がる場合、最初から長距離を散歩するのは困難です。そのため、まずは短い距離・時間で散歩できるコースを考え、散歩自体に慣れさせることから始めましょう!
しばらく歩いてみて愛犬が引き返すようなら、無理に散歩を続けようとせず、中断して帰宅するなど、焦らずゆっくりと、愛犬のペースに合わせて克服させることが大切です。
散歩コースや時間帯を変えてみる
愛犬が特定の散歩コースを嫌がる場合、ほかの犬から吠えられるなど怖い思いをした経験があるかもしれません。このようなときは、散歩コースや時間帯を変えることをおすすめします!
首輪やハーネスを変えてみる
首輪やハーネスが原因で散歩を嫌がるケースもあるため、愛犬の身体とサイズが合っているか今一度確認してみることも大切です。もし合っていないときは、別の製品に変えることも検討してくださいね!
まずは自宅の庭などで外に慣れさせる
嫌がる愛犬を無理やり散歩に連れ出そうとすると、余計にストレスを感じてしまう可能性もあります。そのため、自宅の庭や自宅前にある道など、すぐ近くにある場所で愛犬と遊んであげましょう。
この対処方法を続ければ、愛犬が外の環境に慣れるだけではなく、外は楽しいところだと認識してくれるので、散歩嫌いも徐々によくなっていくことが期待できます!
ご褒美をあげながら散歩してみる
散歩はできないこともないけど、愛犬の足取りが重いという場合、ご褒美の食べ物を活用するのも一考です。おやつや好物で誘って近づいてきたら、それを与えるとともに、しっかり褒めてあげてください。何度か続けると、愛犬は「散歩=いいことがある」と認識してくれるでしょう。
ただし、ご褒美の与え過ぎは肥満につながるため、徐々に量や回数を減らすなど工夫することが大切です!
まとめ
犬にとって散歩は必要不可欠ですが、さまざまな理由から嫌がることもあります。それらの理由のなかには、関節痛や何らかの体調不良をきたしている場合があり、普段散歩が好きなのに、突然歩かなくなってしまった際には注意が必要です。
また、無理やり散歩に連れて行っても、かえって散歩嫌いを助長してしまいかねないため、愛犬のペースに合わせて散歩をする習慣を付けるなど、飼い主さんは焦らず対処することが大切です。
愛犬とじっくり向き合って、散歩の楽しさや喜びを覚えられるようにしてあげてくださいね♪