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【獣医師監修】猫のワクチン徹底ガイド | 接種のタイミング後や種類を解説

猫のワクチン接種は、感染症から猫や家族を守るために欠かせません。しかし、猫にはどのワクチンが必要なのでしょうか?どのタイミングで、どのくらいの頻度で接種すべきでしょうか?

この記事では、猫のワクチン接種に関する基本的な知識を紹介します。具体的な接種スケジュールやワクチンの種類と予防できる病気、接種後の注意点まで、飼い主さんが知っておくべき情報をまとめました。猫のワクチン接種に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

この記事では以下のことがわかります

  1. ワクチンを接種する重要性
  2. ワクチンの種類とワクチンで予防できる感染症
  3. ワクチンを接種するタイミング
  4. ワクチンの接種前後で気をつけること

そもそも猫にワクチンは必要なのか?

部屋を歩き回る猫の画像

ワクチンは、感染症に対する免疫を猫に作らせることを目的とした病気の予防策です。

弱毒化または不活化された病原体を接種することで、猫の免疫システムがその病原体を認識し、抗体を作るように訓練されます。これにより、病原体に感染した際に、迅速に免疫反応を起こすことで感染を防いだり、症状を軽減したりできます。

後ほど紹介する病気の中には、猫にとって深刻な影響を及ぼし、ときには死に至るものもあります。ワクチンを接種することで、病気のリスクを軽減し、他の猫への感染拡大を防ぐことも可能です。さらに、狂犬病など一部の病気は人にも感染するため、ワクチン接種は家族や地域社会を守る役割も果たします。

そのため、猫のワクチン接種は猫の健康と家族を守るためにも重要な存在といえるでしょう。

室内飼いの猫にもワクチンは必要か

「うちの猫は完全室内飼いだから、ワクチンは必要ないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、室内飼いの猫にもワクチン接種は推奨されます。

その理由として、飼い主が外から病原体を持ち込んでしまう可能性があります。また、窓からほかの猫と接触したり、脱走してしまったりするリスクもゼロではありません。

さらに、子猫の場合、母猫からもらった免疫が時間とともに低下するため、ワクチン接種で確実に免疫をつけてあげることが大切です。

室内飼いであっても、猫を病気から守るために、ワクチン接種は重要な役割を果たします。獣医師と相談しながら、猫の健康状態や生活環境に合わせたワクチン接種を検討しましょう。

猫のワクチンはいつ?毎年?接種させるタイミング

猫のワクチン接種は、猫の年齢や健康状態によって適切なタイミングが異なります。基本的には、年齢や健康状態、生活環境などに応じて獣医師に相談することがおすすめです。

また、子猫と成猫では、接種スケジュールが異なるため、それぞれの時期に合わせたワクチン接種が重要です。ここでは、子猫と成猫の一般的なワクチンの接種スケジュールを紹介します。

子猫の場合

子猫の場合、生後6〜9週頃からワクチン接種を開始するのが一般的です。これは、母猫からもらった免疫が徐々に低下してくる時期であるため、ワクチン接種によって子猫自身の免疫力を高める必要があるからです。

初回接種後、免疫を増強させるための追加接種を行うことで、より確実な免疫を獲得できます。子猫のワクチン接種スケジュールは、獣医師が猫の健康状態を考慮しながら、個別に提案してくれます。

成猫の場合

成猫の場合、子猫の頃に適切なワクチン接種を受けていれば、その後は毎年1回程度の追加接種で免疫を維持できます。ただし、ワクチン接種歴が不明な成猫や、長期間ワクチン接種を受けていない成猫の場合は、獣医師と相談して適切なワクチン接種を検討する必要があります。

成猫のワクチン接種スケジュールは、猫の健康状態やライフスタイル、過去のワクチン接種歴などを総合的に判断して決定されます。定期的な健康診断と合わせて、ワクチン接種についても獣医師に相談するようにしましょう。

猫用ワクチンの種類と予防できる病気

ゲージのなかに収まる猫の画像

猫のワクチンには、いくつかの種類があり、大きく分けると「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」に分類されます。それぞれ予防できる病気が異なるため、猫の健康状態やライフスタイルに合わせて、獣医師と相談しながら適切なものを選ぶことが大切です。

ここでは、コアワクチンとノンコアワクチンについて解説しつつ、予防できる病気についても紹介します。

コアワクチン

コアワクチンとは、すべての猫に接種が推奨されるワクチンのことです。具体的には、以下の病気を予防するワクチンが含まれます。

コアワクチンで予防できる病気

  1. 猫汎白血球減少症(FPV)
  2. 猫ウイルス性鼻気管炎/猫ヘルペスウイルス1型(FHV-1)
  3. 猫カリシウイルス(FCV)
  4. 猫白血病(※条件付きコア)
  5. 狂犬病(※条件付きコア)

これらの病気は、感染力が強く重症化しやすいことから、コアワクチンによる予防が非常に重要です。以下では、ワクチンで予防できる病気の症状について紹介します。

猫汎白血球減少症(FPV)

猫汎白血球減少症は、猫パルボウイルスによって引き起こされる非常に感染力の強い病気です。主な症状は、激しい嘔吐、下痢、食欲不振、脱水症状などです。

特に子猫の場合、重症化しやすく、命に関わることもあります。ワクチン接種により、感染リスクを大幅に減らすことが可能です。

猫ウイルス性鼻気管炎/猫ヘルペスウイルス1型(FHV-1)

猫ウイルス性鼻気管炎は、猫ヘルペスウイルス1型によって引き起こされる呼吸器系の感染症です。主な症状は、くしゃみ、鼻水、発熱、食欲不振、結膜炎などです。

子猫や老猫、免疫力の低下した猫は重症化するリスクが高く、肺炎を引き起こすこともあります。

猫カリシウイルス(FCV)

猫カリシウイルスは、呼吸器系や口腔内に感染するウイルスです。主な症状は、鼻水、くしゃみ、発熱、口腔内潰瘍、肺炎などです。

重篤な場合には、肺炎や運動機能障害、肝疾患を引き起こすこともあります。非常に感染力が強い感染症のため、ワクチンなどでの対策が欠かせません。

猫白血病(※条件付きコア)

猫白血病は、猫白血病ウイルス(FeLV)によって引き起こされる病気で、免疫力の低下や腫瘍の発生を引き起こします。主な症状は、食欲不振、体重減少、発熱、リンパ節の腫れ、貧血などです。

感染経路は、感染した猫との接触や母子感染などです。ワクチン接種により、感染リスクを減らすことができます。特に、屋外に出る猫や多頭飼育の場合は、ワクチン接種が推奨されます。

狂犬病(※条件付きコア)

狂犬病は、狂犬病ウイルスによって引き起こされる非常に恐ろしい病気で、発症するとほぼ100%死亡します。主な症状は、発熱、食欲不振、攻撃性の増加、麻痺、昏睡などです。

日本では、狂犬病予防法により、猫へのワクチン接種は義務付けられていません。しかし、海外では猫へのワクチン接種が義務付けられている国もあります。獣医師と相談し、接種が必要かどうかを判断しましょう。

3種混合ワクチン

コアワクチンのうち、以下の3つは3種混合ワクチンとして1回の接種でまとめて受けられます。

3種混合ワクチンで予防できる病気

  1. 猫汎白血球減少症(FPV)
  2. 猫ウイルス性鼻気管炎(FHV-1)
  3. 猫カリシウイルス(FCV)

複数のワクチンをまとめて接種できるため、猫の負担を下げられることがメリットです。ワクチンの必要性については、獣医師と相談しながら決定しましょう。

ノンコアワクチン

ノンコアワクチンとは、猫のライフスタイルや飼育環境などに応じて、獣医師が判断して接種を推奨するワクチンのことです。例えば、以下のような感染症を防ぐ目的で接種されます。

ノンコアワクチンで予防できる感染症

  1. クラミジア(Chlamydophila felis)
  2. ボルデテラ・ブロンキセプチカ(Bordetella bronchiseptica)
  3. 猫免疫不全ウイルス(FIV)

これらのワクチンは、すべての猫に必須というわけではありませんが、特定の状況下では接種が推奨される場合があります。獣医師と相談しながら、猫にとって必要なワクチンを選択しましょう。

一般的な猫のワクチンの費用

猫のワクチン接種にかかる費用は、ワクチンの種類や動物病院によって異なります。一般的には、混合ワクチンの場合、1回の接種につき数千円が目安です。

ワクチン接種の費用には、診察料や接種料なども含まれることもあります。正確な費用については、事前に動物病院に問い合わせて確認することをおすすめします。

猫がワクチンを接種する時に気をつけたいポイント

くつろぐ猫の画像

ワクチンには、弱毒化または不活化された病原体が含まれていますが、実際に病気にかかる可能性は低いです。ただし、免疫反応による副反応が出ることがあります。

軽い症状であれば、通常は数日以内に自然に治まります。しかし、なかにはワクチンのアレルギー症状などもあり、まれに重篤な副反応が起こることがあります。

ここでは、ワクチン接種後に起こりうる主な副反応について解説します。

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックは、ワクチン接種後にまれに起こる重篤なアレルギー反応です。具体的には以下のような症状が現れます。

  1. 呼吸困難
  2. けいれん
  3. 意識消失

アナフィラキシーショックは命に関わる危険な状態ですので、これらの症状が見られた場合は、すぐに獣医師の診察を受けましょう。

ワクチンアレルギー

ワクチンアレルギーは、ワクチンに含まれる成分に対するアレルギー反応です。具体的には、以下のような症状が見られます。

  1. 注射部位の痛みや腫れ
  2. かゆみや発疹
  3. 軽い発熱
  4. 食欲不振
  5. 一時的な元気消失

これらの症状は、通常は軽度で自然に治まることが多いですが、症状がひどい場合は獣医師に相談することをおすすめします。

注射部位肉腫(ISS)

注射部位肉腫(ISS)は、主に猫でワクチンなどの注射後に発生する悪性腫瘍です。症状は注射部位のしこりで、急速に大きくなることがあります。

注射部位肉腫が発生する確率は限りなく低いですが、進行すると転移が見られる可能性があります。そのため、腫瘍の早期発見が欠かせません。

定期的に注射部位を確認し、異変がないかを確認することも大切です。

困ったら獣医師に相談!適切にワクチンを接種して猫の健康を守ろう

ワクチン接種は、猫を深刻な感染症から守るための安全で効果的な方法です。ただし、どのワクチンが必要か、毎年の接種スケジュールなどは猫のライフスタイルや環境によって異なります。

この記事を参考に、獣医師と相談しながら猫に最適なワクチン接種を検討してください。大切な猫が健康で長生きできるよう、適切なワクチン接種で病気から守ってあげましょう。

 

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